字音仮名遣に対する意識

公開 : 2009/03/23 © 平頭通

春分の折、一寸した意識調査で、字音仮名遣に対して何処まで改変が許されるか、其の辺りの考へ方を一人一人の御意見として伺ひ、IME 辞書作成の方向性を立てようと考へました。結果的には様々な意見の有る中から、現実的な解答としては「現代仮名遣」方式になるのも止むなしとの結果に至つた所です。併し乍、幾つかの意見の中に、四つ仮名は残したはうが良いと云ふのもあつたので、四つ仮名については本来の字音でも利用できる方向で進めて行くやうにしたいと考へます。此処迄が、意見集約と其の結果から導いた方向性です。

扨、其の話の経緯の中で、期限を切つて当方からも意見を出すと約束しましたので、其の回答を以下に示す事にします。先づは、先日示した項目の順位附けを示します。

  1. 四つ仮名の書分け
  2. ワ行音とア行音との書分け
  3. 合拗音「クヮ、グヮ」の書分け
  4. ハ行転呼音「〜フ」の書分け
  5. 長音の字音「〜ウ」の書分け
  6. 連声「サンミ、テンナウ(テンノウ)」を表記に採用
  7. 合拗音「クヰ、グヰ、クヱ、グヱ」の書分け
  8. 撥音表記「ン、ム」の書分け
  9. 豪韻の唇音を韻書に合せる「ハウ、バウ、マウ」
  10. 止摂合転に関する字音「〜ヰ」の採用

当方から示す順位は以上のやうな形となります。最優先は矢張り「四つ仮名の書分け」に致します。仮名遣は語に隨ふと言ひます。さう考へれば語意識が重視される筈なのですが、四つ仮名に絡む字音を見た時、「地球」では「チキュウ」なのに、「地面」では「ジメン」、「自治」では「ジチ」なのに「政治」では「セイジ」と、清音と濁音との仮名の対応がちぐはぐになるのが「現代仮名遣」の遣り方です。語意識を重視した場合には、「チ」「ヂ」と一目で語の関聯が判断できるものを使ひたい。又、「世界中」の例のやうに連濁の現象も見られます。さう考へ、たとひ他の項目全てが表音的改変に遭つたとしても、四つ仮名だけは遣ひ分けて行きたいと云ふ気持ちは持つてゐます。

次は下から行きます。10. と9. の項目は現在では誤りであると判明してゐますので、完全に除外します。8. と7. の項目は、殆ど使用実績の無い書分けです。強ひて言へば「法華経」の「クヱ」の表記が用ゐられた実績が確認できた程度です。学術的に利用価値のある書分けとは認めますが、現状は除外していいと考へます。

次、6.「連声」から2.「ワ行音」書分けについては本来の字音仮名遣を正道と判断し、其の点を認めた上で、「簡易慣用の書き方」を別個に使へるやうにすると云ふ妥協案を考へてゐます。では「簡易慣用の書き方」は具体的にどのやうにするのか、其れは現在自分の中でまだ纒つてゐないので、此の場で提示はできませんが、現状を踏まへ敢へて現実的な回答を求めれば、「現代仮名遣」方式になつてしまふと思ひます。そして、かな漢字変換の場合は、最終的に漢字を出したい訣ですから、此処で言ふ「簡易慣用の表記」を使ふはうが利便性は高いと思つてゐます。

追記

karpa 実例と理論が混ざって読みにくい。実例は宣長以降に限ってゐるふんゐきで,ならなぜ実例を論ずる要があらうか

たしかに其れは一理ある。今回は事前に列挙した項目を中心に論じてみたが、言はれる区分けは今後の検討材料の一つにはなるとは思ふ。なので、後で時期を見て其の点での検討も加へる事にしよう。

結論

私の結論は、外のどの項目も表音化に妥協したとしても、四つ仮名の書分けだけは残したい。

参考資料

関聯頁

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