GNU Emacs設定備忘録

公開 : 2005/11/26 ; 改訂 : 2005/12/22 © 平頭通

Vine Linux の GNU Emacs

SKKを使ふならEmacsなのですが、Windowsより別のOS環境のはうが相応しからうと云ふ事で、Linuxを導入してみました。以下は、Linuxの環境で、Emacsの設定をどのやうにしたのかを記録した備忘録です。

ヴァージョン
Vine Linux 3.2 , GNOME 2.4.1 , Emacs 21.3.1
設定ファイルの読込み
~/.emacs , ~/.emacs.el , ~/.emacs.my.el の順に読込む。ユーザの定義は、必ず"~/.emacs.my.el"で行ふやうにする。
APEL
APELについては、Vine Linuxのインストールと同時に導入されてゐる模様。
省略記号
/ : ルートディレクトリ
~/ : ユーザのホームディレクトリ
C- : "Ctrl"の釦、コントロールと読む
M- : "Alt"の釦、メタと読む
RET : "Enter"の釦、リターンと読む
メニューバー
上から二段目の「ファイル」や「ヘルプ」等と書かれた部分。
ステータスバー
上から三段目の様々な絵の描かれた釦の列。
バッファ
中央に在るテキスト表示の部分。
モードライン
バッファ直下のファイル名や日時などが表示された部分。
ミニバッファ
最下段のメッージや問合せなどに利用される部分。「エコーエリア」とも呼ばれる。

Daredevil SKK

Emacsで動作する仮名漢字変換ソフト。SKK関聯のインストールは、下記の頁を参照。

emacs-w3m

Emacs上で、ウェブサイトの閲覧が出来る。

関聯サイト

tgz書庫

インストール手順

tgz書庫をダウンロードして、展開。APELは這入つてゐるので、其の侭メーク。
$ cd emacs-w3m-1.4.4
$ ./configure
$ make
スーパーユーザになつて、インストール。序でにアイコンもインストール。
$ su
# make install
# make install-icons
# exit

"~/.emacs.my.el"の編輯と追記

;; emacs-w3mを有効にする
(require 'w3m-load)

動作の確認

一旦、Emacsを再立上げして、以下のコマンドに依り起動。

保存時の文字コード指定 (2005/11/27 追記)

Emacsの場合は、特に指定しない限り"ISO-2022-JP"の文字コードで保存されるやうになつてゐる為、其の他の文字コードで保存する場合は、意識的に指定してやる必要が生じる。先づ、以下のコマンドを投入。

続いて、文字コードと改行の方式を同時に指定するやうに訊かれる。考へられる状況は、一般的な三種類のOS対応だと思ふ。

MS-DOS , Windows
sjis-dos , shift_jis-dos
UNIX(Linux)
euc-jp-unix , euc-japan-unix
Macintosh
sjis-mac , shift_jis-mac

例へば、作成文書をWindowsに対応させるのならば、"sjis-dos"又は"shift_jis-dos"と打込んで RET すれば、Windowsで作成した文書(shift_jis,CR+LF)と同等の文書を保存させる事が出来るやうになる。下部に"S(DOS)"と表示されれば、成功。

yahtml の文字実装指定 (2005/12/10 追記)

Emacsに依るHTML文書の作成で自動的に起動される"yahtml"の設定を変更する。今回は、文字実装(キャラクタエンコーディング)の設定を変更してみる。初期設定は"junet"(ISO-2022-JP)になつてゐる。

"~/.emacs.my.el"の編輯と追記

;;; HTMLファイルの漢字コードを変更する場合は 1=SJIS, 2=JIS, 3=EUC
(setq yahtml-kanji-code 1)

動作の確認

Emacsを再立上げして、モードラインに S:-- と表示されれば、良好。之で"Shift_jis"の設定に変更できるが、改行コードを"DOS"等に変更する事は出来ないので、コマンドを併用する。

モードラインに S(DOS) と表示されれば、完了。

yahtmlのコマンド(C-c **)関聯は、下記のサイトを参照。

auto-fill-mode の無効化 (2005/12/11 追記)

yahtmlでは、初期値に"auto-fill-mode"が設定されてゐる為、テキストが自動で整形されてしまふ。HTML文書の作成では、都合の悪い場合もあるので、之を無効とする。

参考サイト

"~/.emacs.my.el"の編輯と追記

;; yahtml で auto-fill を効かなくする
(add-hook 'yahtml-mode-hook
          #'(lambda ()
              (auto-fill-mode -1)))

動作の確認

Emacsを再立上げして、モードラインに"fill"の表記が出なくなれば、成功。

因みに、下記のコマンドを入力する事で、何時でもON/OFFの切換へが出来る。

更新日時の挿入 (2005/12/11 追記)

Vine Linuxでは、各テキストファイルの更新日時の挿入がemacsで出来るやうに、デフォルトで設定してある。設定項目は、"~/emacs.el"に豫め記録されてあるので、以下の注意事項に則つて記述すれば、ファイルの保存と同時に更新日時が挿入される。

  1. 書式は、Time-stamp: " " か Time-stamp: < >
  2. テキストファイルの開始行から「8行目迄」に記述する必要がある

因みに、9行目以降に記述しても、何も変化は起きない。

Emacsで Lookup を使ふ (2005/12/21 追記)

"Lookup"は、国語辞典や百科事典などの電子辞書の内容を閲覧する為のツールで、之をEmacsから参照できるやうにする。

関聯サイト

インストール

パッケージのインストール状況の確認。インストールされてゐない筈。
$ rpm -q eb eblook lookup
"apt-get"コマンドで、パッケージのダウンロードとインストールを同時に実施。
$ su
# apt-get update
# apt-get install eb
# apt-get install eblook
# apt-get install lookup
# exit
再度、インストール状況の確認を実施して、ヴァージョン番号が確認できれば、良好。
$ rpm -q eb eblook lookup
電子辞書データをダウンロードする。例として、英和辞典の"EDICT"を導入してみる。ユーザエージェントで、FPWBOOKのサイトから"EDICT"をダウンロードしてから、GUIのツールでファイルを"/usr/share/dict"のディレクトリに展開する。zip書庫は、コマンドラインでの展開が出来ないので、注意。其の後、インストールの状況を確認する。"EDICT/"のディレクトリが確認できれば、良好。
$ ls /usr/share/dict

インストールは以上。

"~/.emacs.my.el"の編輯と追記

;;; lookup
(autoload 'lookup "lookup" nil t)
(autoload 'lookup-region "lookup" nil t)
(autoload 'lookup-pattern "lookup" nil t)
(define-key ctl-x-map "l" 'lookup)
(define-key ctl-x-map "y" 'lookup-region)
(define-key ctl-x-map "\C-y" 'lookup-pattern)
(setq lookup-use-kakasi t)
(setq lookup-search-agents
      '((ndeb "/usr/share/dict/EDICT")
        ))

動作の確認

Emacsを再立上げし、任意の語句の上にカーソルを置いた状態にしてから、コマンドを投入します。バッファの下半分に辞書の解説が出て来れば、良好。

辞書解説の表示を消去する時は、以下のコマンドを投入します。

市販の国語辞典(広辞苑)や百科事典(マイペディア)などの電子辞書を導入すると、より快適になる。

関聯頁

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